残った歯の本数と全身の病気との関係について
残った歯の本数が減少するほど、歯並び・かみ合わせの異常は悪化します。それはすんなり理解できる方も多いかと思いますが、残存歯数と全身疾患の関連となると、なかなかイメージしにくいことでしょう。
▼歯の本数が減ることによる悪影響
歯の本数が減ると、歯並び・かみ合わせが悪くなります。その結果、そしゃく能率が落ちて、よく噛めなくなりますよね。そうすると、適切な量の食事がとれなくなったり、そしゃくが不十分な状態で食べ物を飲み込んだりするようになるため、栄養不足や消化器への過剰な負担を招いてしまうのです。
◎栄養不足による免疫力の低下
高齢者の方に比較的多いのですが、栄養不足になると全身の免疫力が低下して、感染症にかかりや
すくなります。まさかそれが残存歯数の減少によって噛めなくなることが原因とは思えませんよね。
◎顎関節症を引き起こす
残存歯数が減って歯並び・かみ合わせが悪くなると、一部の歯や顎の関節に過剰な負担がかかります。その結果、顎関節症を発症し、顎の痛みや腫れ、場合によっては顎関節の変形を引き起こすことがあります。ちなみに顎関節は、頭や首、肩の筋肉とも連携して機能しているため、そこに炎症や変形などが起こると上半身全体に悪影響が及びやすくなるのです。具体的には頭痛や肩こりなどですね。これもまた残存歯数の減少と全身疾患の関連のひとつといえます。
▼まとめ
このように、残った歯の本数が減ることで、間接的ではあるもの全身の病気や異常に発展することがあります。それだけに、かけがえの内天然歯はできる限り失わないよう努めることが大切です。
2021年11月14日 (日)
カテゴリー : 小児矯正 , 成人矯正