下の6歳臼歯が矯正治療で大切な理由
大人の歯である永久歯は、親知らずを除くと全部で28本生えてきます。それぞれ異なる形をしており、担っている機能も大きく違います。その中でもとくに重要なのが「6歳臼歯」とも呼ばれる奥歯です。専門的には第一大臼歯といい、矯正治療においても重要な役割を果たします。
▼歯を移動する時の固定源となる
矯正治療で歯を動かす際には、必ず「固定源」が必要となります。私たちも何かを引っ張る際には自分自身が固定源となりますが、身体が大きかったり、体重が重かったりする方がより効率良くものを移動できますよね。そして、6歳臼歯は最も大きな歯であり、固定源としては最適な奥歯といえるのです。
▼6歳臼歯を失うリスク
6歳臼歯は、その名の通り6歳前後に生えてくる永久歯ですが、その後何十年も使い続けなければ
なりません。しかも噛む時の力を最も多く負担してくれる歯でもあるため、それを失うリスクはあまりにも大きいといえます。歯の喪失後のスペースも大きくなることから、歯並びの乱れも深刻化します。ちなみに、6歳臼歯の喪失によって生じた隙間は、矯正治療で閉じるのが極めて困難です。
▼まとめ
このように、6歳臼歯を失うことは、歯の機能を大きく損失することになるため十分注意しましょう。また、矯正治療においても重要や役割を果たすことから、できるだけ健康な状態を保つよう心掛けてください。虫歯や歯周病で6歳臼歯を喪失すると、矯正治療の難易度が大きく上昇してしまいます。
2021年11月17日 (水)
カテゴリー : 小児矯正 , 成人矯正