矯正治療が原因でできる「白い」虫歯とは
矯正治療中には「白い」虫歯ができることがあります。虫歯というと、「黒い」色をしているのが一般的なので、そもそも白い虫歯が何であるのか、よくわからない方が多いことでしょう。
▼白い虫歯は「初期う蝕(しょく)」
白い虫歯は、専門的には初期う蝕といいます。発生して間もない虫歯で、歯の表面にはまだ穴が開いていません。これは歯の内部で脱灰(だっかい)現象が起こっているためで、そのまま放置しているとやがては歯に穴が開きます。
▼矯正で初期の虫歯ができる理由
マルチブラケットが歯の表面に設置されていると、どうしても歯磨きしにくくなりますよね。その結果、プラークや食べかすが溜まり、細菌の活動が活発化して初期虫歯を発生させるのです。とはいえ、初期虫歯の段階であればまだ歯を削らずに済みますのでご安心ください。
▼白い虫歯の治した方
白い虫歯は、正しい歯磨きの方法を身に付けると同時に、フッ素を作用させることで治療できます。フッ素入りの歯磨き粉を活用し、フッ素塗布も定期的に受けるようにしましょう。定期検診では、適切な口腔ケア方法もしっかり学ぶようにしてください。
▼まとめ
このように矯正治療が原因でできる白い虫歯は、初期う蝕です。口腔ケアの方法を改め、フッ素塗布を受けることでその進行を停止できます。ただし、一度白くなってしまった部分は改善できませんのでご注意ください。矯正治療はそうした初期の虫歯が発生しやすくなっており、治療を開始する前以上に口腔ケアを徹底知る必要があります。
2021年11月24日 (水)
カテゴリー : 小児矯正 , 成人矯正