インビザライン中に歯周病になったら?
歯周病治療を優先します。
インビザライン中に歯周病を発症すると、歯列矯正に大きな支障をもたらすため、早期に治療を受ける必要があります。歯茎の腫れやブラッシングの出血に気付いたら、すぐに歯医者さんを受診しましょう。歯周病は発見が早いほど、治療も容易となります。
歯列矯正は、歯茎や歯槽骨に支えられた歯を人為的な力によって強制的に移動させる処置です。それはマウスピース矯正もワイヤー矯正も変わりはありません。そこで歯周病によって歯茎や歯槽骨が破壊されたらどうなるでしょうか?
歯周組織は、歯をきちんと支えることができなくなり、矯正力がかかることによって脱落や予期せぬ歯の移動を招くこととなります。矯正の治療計画は、正常な歯周組織を前提として立てるものなので、歯周病によってその前提が崩れたら、治療も思うように進まなくなります。ケースによっては、治療計画を一から立て直さなければならなくなることもあるのです。
そういった点からもインビザライン中の歯周病は、可能な限り予防するのが望ましいです。インビザラインは、歯磨きの際に取り外すタイプの矯正法なので、ワイヤー矯正ほど歯周病やむし歯のリスクが高いわけではありませんが、適切なセルフケアとプロフェッショナルケアを両立することは必須といえます。インビザライン矯正を予定通り完了させるためにも日頃から口腔ケアには十分注意しましょう。
2020年12月15日 (火)
カテゴリー : 小児矯正 , 成人矯正