セラミック矯正とは?
セラミックの被せ物によって歯並びの異常を治す方法です。
セラミック矯正とは、歯並びのちょっとした乱れや歯列内の隙間などをセラミックの被せ物で改善する治療法です。“矯正”という名前が付いていますが、一般的な“歯列矯正”とは根本的に異なります。なぜなら、セラミック矯正では、矯正装置によって歯を移動することを行わないからです。
例えば、上の前歯の間に不自然なすき間が生じてしまっている“すきっ歯”は矯正治療で治すとなると、かなりの期間と労力を必要とします。前歯のすき間であっても、歯列全体を動かさなければ症状を改善することができないからです。そこで有用なのがセラミック矯正です。
比較的軽度のすきっ歯であれば、「ラミネートベニア」と呼ばれる治療法で、即日改善することができます。これはセラミック製のチップを歯に貼り付けることで、歯と歯のすき間を解消する治療法です。歯を移動させる必要がないのはもちろん、歯を削る量も最小限に抑えられることから、患者さんにかかる心身および経済的負担まで軽減できます。
その他、セラミック製のクラウンを被せることでちょっとした歯並びの傾きや大きさ、位置などを修正できるのがセラミック矯正ですが、あくまで“対症療法”である点を理解しておく必要があります。歯並びが根本的に改善されるわけではないので、かみ合わせの異常や新たな歯並びの異常をもたらすこともあり得ます。
2020年12月15日 (火)
カテゴリー : 小児矯正 , 成人矯正