マウスピース矯正治療中に食事制限はあるの?
食事の制限はありません。
一般的なワイヤー矯正では、治療期間中に食べてはいけないもの、できる限り食べない方が良いものがあります。ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットと金属製のワイヤーが固定されているため、食事の内容によっては装置の破損や脱落につながるからです。
一方、インビザラインに代表されるマウスピース矯正では、食事の制限はありません。なぜなら、食事の際に矯正装置を取り外すからです。食事中は治療前と同じ状態となることから、食べてはいけないもの、食べるのを控えた方が良いものが存在しないのです。これはマウスピース矯正の大きなメリットのひとつといえます。
逆に、マウスピースを装着したまま食事をすると、大変なトラブルを引き起こすため絶対に控えるようにしましょう。マウスピース矯正に用いられるアライナーは、それほど丈夫なものではありません。アライナーを装着したまま食べ物を強く噛むと、容易に破損してしまいます。かといって、飲み物であれば問題ないのかというと、そうではありません。
例えば、アライナーを装着したまま清涼飲料水などを飲むと、歯と装置の間にそれらが停滞してしまいます。アライナー装着時は、唾液による自浄作用も期待できないことから、むし歯のリスクが大きく上昇します。また、コーヒーやワインを常飲していると、マウスピースが着色することもあるため十分な注意が必要です。
2020年12月15日 (火)
カテゴリー : 小児矯正 , 成人矯正